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モハ100型 紹介

モハ100型は、戦後間もない1948年(昭和23年)12月から3年後の1951年(昭和26年)7月までの間に24両が製造された、戦後の仙台市電の主力形式です。導入当初は80型を名乗っていました。
実は仙台市電で最初のボギー形式で、それまでは単車ばかりだった仙台市電に画期的な輸送量増強をもたらした、いわば戦後の復興を大きく支えた形式でもあります。この形式を皮切りに、続いて導入されたモハ200型モハ400型にもこのボギー構造は踏襲されました。
なお、ラストナンバーの124号はモハ100型の最初のワンマン改造車で、同時に仙台市交通局が独自に改造工事を手がけた車輛でもあります。また、導入当初は左写真のように前面窓が3枚でしたが、後に中央と向かって右側の窓を一緒にし拡大したユニークな表情に改まりました。

車輛 : モハ100型119号
撮影地点 : 北二番丁交通局前にて
写真提供 : www.FreightCar.jp(旧型貨車保存図鑑)
※ この写真の大きい画像が公開されています。

車輛 : モハ100型115号
撮影地点 : 厚生病院前〜大学病院前にて
写真提供 : MR520改氏
車輛 : モハ100型120号
撮影地点 : 二日町にて
写真提供 : MR520改氏
どちらも、今も残る建物・風景と共に写っている写真を選んでみました。仙台の街にビルが立ち並ぶようになったのがここ30年程度の間の事だったという事がよく分かる写真です。

車輛 : モハ100型123号
撮影地点 : 木町通二丁目〜大学病院前にて
写真提供 : MR520改氏
車輛 : モハ100型120号、117号
撮影地点 : 交通局車庫にて
写真提供 : MR520改氏
左写真は現在仙台市電保存館で静態保存されているモハ123です。右写真は交通局車庫にて整備中のモハ100型の並び。多数派形式だけあって、モハ100型同士の並びはよく見られた光景でした。

車輛 : 旧モハ100型119号
撮影地点 : 秋保温泉のぞき橋付近にて
旧モハ100型119号の側面のプレート
撮影地点 : 秋保温泉のぞき橋付近にて
2001年に嫁ぎ先の長崎より里帰りした、元長崎電軌1053号です。元々は仙台市電廃止後に長崎へ渡った仙台市電モハ100型119号で、塗装こそ変わってしまいましたが、今もなお日を浴びる数少ない仙台市電の車輛の一つとなっています。幹線道路に面した目立つ場所にあるため、鉄道ファンではない人にも知られた車輛となっているようです。

玩具になったモハ123

2007年5月にコンビニエンスストア事業大手のローソンの企画で、一部商品を特定の条件で購入した場合に各店舗においてストックがある限り無償頒布されるおまけとして、仙台市電のモハ123号の玩具が登場しました。
入手の確率を考えると経済的に割に合わなかったので私は手を出さなかったのですが、ひょんなことから頂きまして、折角ですのでこちらでご紹介したいと思います。スケールはNゲージスケールよりやや小さめですが、元が小ぶりの車輛であるだけに、気にはならない大きさの違いです。
資料提供 : K.T.氏

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