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モハ130型 紹介

仙台市電では多くの他事業者からの中古車輛を使用していましたが、このモハ130型は茨城交通からの転入車で、同社水浜線の1964年(昭和41年)の廃止を目前に、1965年(昭和40年)に仙台市電に嫁いで来ました。モハ180型と同じく、12mを超す車体長ですので一際定員が多そうですが、決して輸送力は大きくはなく、定員は80名でした。茨城交通時代に新造された年がそもそもばらばらであったため、同一形式ながらも車輛により外観上の差異が多数ありました。
ワンマン化できなかったために1968年(昭和43年)より廃車が始まり、最終的には1974年(昭和49年)までに全廃となりました。

車輛 : モハ130型136号
撮影地点 : 長町車庫連絡線にて
写真提供 : www.FreightCar.jp(旧型貨車保存図鑑)
※ この写真の大きい画像が公開されています。

車輛 : モハ130型138号
撮影地点 : 長町車庫にて
写真提供 : www.FreightCar.jp(旧型貨車保存図鑑)
※ この写真の大きい画像が公開されています。
車輛 : モハ130型140号
撮影地点 : 公会堂前付近にて
写真提供 : www.FreightCar.jp(旧型貨車保存図鑑)
※ この写真の大きい画像が公開されています。
モハ130型は同じ形式こそ与えられていましたが、計5形態、それぞれ2両ずつの10両が在籍しておりました。具体的には正面形状、窓構造、ドア構造などが異なっています。そもそも稼働率があまり高い形式ではなかったのか、写真資料の乏しい形式の一つですが、上のモハ136以外の車輛の写真も掲載致します。鉄道車輛の形式というと外観よりは性能に重点を置いて決められますが、しかしここまで外観が異なると同形式と見なす事に苦しさを感じざるを得ません。

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