Top > 大睦踏切 最後の夏 > その6

8. 徹底紹介 大睦踏切
ところで、大睦踏切の特集だというのに、肝心な踏切を紹介し忘れておりました。踏切の日常の風景を紹介しましょう。
訪れた方には「ああ、ここかぁ」と見てわかるはず、という写真ばかりを、必要以上に載せてみました。

なお、東側、西側という表現は、本来車輛に留まらず、「海側」「山側」という表現を使うことの多い鉄道の分野では不適切ですが、何かの拍子でご覧頂くことになるかもしれない地元の方が見ても分かるようにあえて東西で表記しました。予めお断りしておきます。

西側通路 その1 西側通路 その2
大睦踏切は前後の通路も然ることながら、このクランク状の形状故、自転車同士でさえ擦れ違うのが大変な踏切でした。
西側通路 その3 西側警報機付近
西側警報機の裏にあるのは信号機ですが、その鉄板は何なのか、改めて考えてみると気になる存在。
どうやらこれは、夜間この踏切に灯るライトにより、信号機が見辛くなるため、安全上の措置として設置されたようなのです。東側通路から警報機付近を見た写真で、照明との位置関係も分かりますね。
西側警報機から東側警報機を見る 西側警報機から仙台方の線路を見る
他の対象物を見て頂ければ、この踏切の小ささも歴然とします。
ゆずりあい精神だけは、間違いなく他の踏切よりも養われるかもしれません。
西側警報機から岩沼方の線路を見る 踏切通路中から西側通路を見る
写真を見ると結構な勾配に見えますが、これでも8‰しかなかったようです。
東側通路から岩沼方の線路を見る 東側通路から警報機付近を見る
線路撤去工事の準備なのか、線路の東側に鬱蒼と茂っていた雑草は綺麗に刈られ、トラックなどが出入りできるよう地面が踏み固められていました。
ここまでどうやってトラックを乗り入れさせるのか。考えてもみれば、線路そのものを使わなくなってからの工事なのですね。
東側通路から太子堂駅建設現場の方角を見る 東側通路から大睦踏切全景
移設された上に、どこか仮設のような趣が強い大睦踏切ですが、改めて見てみるとおかしいほど、多くの看板が立っていました。
それだけ普段は人の往来も激しく、また地域の子供達にとっても馴染みのある踏切だったということなのでしょうか。
確かに「大睦踏切」は存在していた証 いよいよ踏切が消える
ガムテープに手書きの「9/18 6:00〜 おおいかぶせ」の文字が、警報機のお役御免のときが刻々と迫ることを感じさせます。
不要になるものの全てに同様のテープが貼られていました。
草花だけは廃線後も残るんだろうな 意外に足下は立派な踏切でした
踏切を渡るとき、意外に足下は見ているようで見ていないもの。
横に生えている植物は何だっけ、足下の舗装はどうなっていたっけ、こんなこと、案外地元の人も覚えていないかもしれません。

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