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車輛仕様の研究 〜 分解してみました 〜

降車ボタンの電球交換に関して、ご指摘を頂きましたので参考程度に私の個人所有の降車ボタン(市バス廃車発生品)を分解してみました。
降車ボタンに関する研究をされておる方は多数いらっしゃいますので、そのような方が製作されたウェブサイトも合わせて参照されることをお勧めします。
(1) 表面より

前ページでは横置きの状態の写真を掲載しましたが、横置き用と縦置き用の違いは電照部の文字の縦書き/横書き程度の違いです。私が所有するこのボタンは横置き用のもので、横書きで「とまります」と記されていました。

(2) 裏面より

無造作な配線が見えますが、このように配線は2本のリード線のみとなっています。製造メーカーの“GOLD KING”の文字のモールドが見えます。
なお、表面からすればやはり当然のことですが、全体的に表面処理が不足した仕上がりとなっています。材質がプラスチックであることも、これで良くわかります。

(3) 内側 その1

電球は普通の豆電球のような形状をしており、簡単に交換できるものとなっています。また、ボタン部の接点は次の写真を御覧頂ければ分かりますが、金属製の接点が二つ下部にありますが、この二点間をボタン部の金具によって通電することで、ボタンが押されたことを感知するみたいです。

(4) 内側 その2

先述した金属製接点二つの間を通電させるための板がボタン部に取り付けられているのが分かります。
なお、“とまります”の表記は表からは殆ど見えませんが、裏からならば彫られている上に黒く着色されているのが確認できるかと思います。

(5) 電球を外すと

今回物議を呼んだ切っ掛けである電球を取り外してみました。残念ながら、私の所有していたこのボタンの電球は既に玉切れを起こしたものでしたが、見たところ一般的に市場販売されている電球と同じものと思われました。

(6) 構成する部品全体図

こんな小物でも復元できなかった際のリスクがありますので、これ程度の解体に留めておきました。
機能の割に構成する部品点数が多いのですが、構造的にこれよりシンプルにすることは困難でしょう。

おまけ 降車ボタンのプレート

購入した際、ボタンとこのプレートがセットになって販売されておりました。車輛研究の方では横書き版の写真のみ掲載しておりましたが、縦書きも基本的に同じような様式となっています。ただし、句点が最後に打たれていないなど、若干の違いが見られますので、これは更なる研究を深める良い材料となることでしょう。

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