Top > 仙台市電の走った時代

今から遡ること80年ほど前の1926年。東北地方における産業経済の中心を成していた仙台市内に市電が開通しました。
仙台市の産業文化の発展と共に、仙台市電もまた路線を拡大し、最盛期には4路線16系統を誇る、仙台市民の足となりました。
しかし、工業という文明が発展し過ぎました。仙台のような地方都市にも、自動車が当たり前に走る時代が来てしまったのです。モータリゼーションの進行に伴い、軌道内に入り込む自動車も増え、仙台市電は安全・定時運行が困難になり、そのような理由から不便な市電になってしまった事もあり、利用客も減少傾向になってしまいました。
嘗ては市民の足として仙台市民に愛された仙台市電も、自動車のハンドルを握る立場になれば鈍臭く邪魔な存在となり、徐々に廃止という言葉が現実味を帯びるようになってきました。そして、遂に昭和51年、50年間に及ぶ仙台市電の歴史は幕を閉じたのです。
このコンテンツでは、仙台市電の電停付近の今の姿、当時走っていた車輛の紹介、路線系統の変遷を中心に、仙台市の公共交通の礎となった仙台市電と現代の公共交通であるバス・地下鉄を比較したいと思います。


交通局前車庫内でお昼寝中(画像提供 : MR520改氏)
1. 路線と系統の変遷
2. 車輛解説
3. 停留所名称の変遷
4. 沿線風景いま・むかし
5. 乗車券いろいろ
6. 廃止後の軌道は
補. 仙台市電保存館について

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